子供のけがについて

2023.10.20 カテゴリー:

みなさんこんにちは、いつもみずの整骨院のホームページを見て頂きありがとうございます。
最近こどもの怪我を診る事が増えてきました。コロナによる制限がなくなり、部活動やクラブで運動する機会が多くなってきたからでしょうか?
そのなかで少し気になる症状を診る事が多くなりました。
それは、
①原因が特定できる明確なケガ
②原因が特定できないケガ
になります。

①の場合は打撲や捻挫など直接的な力が加わった場合などに、局所に痛みが出現してきます。腫れや熱感などがあり、いかにもケガをしているなという状態です。
この場合はいわゆる痛みの治療を行えば2~3週間で治癒することが多いと思います。
怪我の程度にもよりますが予後も良く、痛みがぶり返すという事は少ないです。

問題は②のような場合の痛みです。
以前来院された中学1年生の男の子の話です。
野球をしており、走り始めた途端左股関節が痛くなり、それ以降脚を引きずるように歩くようになりました。
整形外科でレントゲンやMRIを撮って精密に検査しても特に問題はなく、いわゆる捻挫ではないかという診断でした。

通常2~3週間程度、安静にしていれば治癒していくはずですが、痛みに変化はなく歩き方にも変化はありませんでした。
年齢にもよりますが、このようなケースは決して珍しくありません。
画像上で問題がなければ、あとはメンタル的な問題ではないか?
みたいな流れもよく言われています。

その場合は直近の身体の異変や生活習慣に注目して話を聞いてみます。
今回ヒアリングした内容は
・けがをする前にコロナに感染していた
・夏場での練習中に熱中症にかかっていた
・高熱が続いて体力が低下していた
・前から食事に偏りがある
・猫背姿勢で脚を組むことが多い
・ゲームを夜遅くまでやっている

上記の内容は今回のけがとは直接的な関係は無いように思われますが、子供の治療を進めていく上ではとても大切な事だと思います。
身体が回復していく過程で大切な事は

・食事が十分にとれているか
・良い睡眠が摂れているか
・排泄リズムが安定しているか
・自然治癒の環境が整っているか

上記のような環境が整っていれば、体は良い方向へ向かってくれるはずです。
もちろん例外はありますが、土台の部分が整っていれば何かしらの変化はみられるものです。

今回の治療アプローチとしては、局所の問題だけではないという考えのもと、生活習慣の見直しを中心に姿勢に注意するように指導していきました。

・局所への刺激はソフトに
・生活リズムを安定させる
・和食中心の食事内容に変える
・座位・立位・臥位の姿勢を正す

等の事に焦点を絞って、体全体がどう機能しているかを診ていきました。
痛み止めやシップのような治療は一時的に中止してもらい、
正常な身体に近づけられるように、基本的な事を守ってもらいました。
この場合は子供だけに任せていては出来ないことも多いので、親も一緒になって生活環境を変えてもらいます。(親が遅くまでゲームをしていれば子供も真似をします・・)
特に食事・睡眠・排泄・運動については自分が当たり前だと思っている事に疑問を持つことが必要です。

生活習慣を見直して変化を確認するまでにどうしても一定の時間がかかるので、忍耐強さも必要になってきます。
前向きな言葉や励ます言葉、小さな変化を見つけてあげる事がその子にとってのモチベーションにもつながります。
親御さんが不安な顔を見せるとお子さんも不安になります。
前向きな言葉をかけ、笑顔で接してあげる事が必要だと思います。

結果として今回の中学生は1ヶ月程度で改善し、生活に支障はなくなりました。
運動を継続していく上でケガはつきものです。
身体の成長や運動量に見合っていない食事や休息ではいずれ故障が出てきます。
食べたり休むことも練習の一部だと思って、生活習慣を見直すことをしてみてください。

本日も最後までお読みいただきありがとうございました。

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