運動のスピードを変える事で身体の動きを変化させる

2025.11.18 カテゴリー:

みなさんこんにちは、いつもみずの整骨院のホームページを見て頂きありがとうございます。

さて今回は運動のスピードを変化させて動きを変えていくというお話です。皆さんは普段からだを動かす時に何を意識して運動していますか?
動作の正確性、順番、早さ、などいろいろとあると思います。
最近は動画を見ながらそのまま真似をしている方も多いのではないでしょうか?

結論から言うと「運動は正確に早く行うほど難易度が難しくなり体への反応も大きくなる」という事です。

具体的には主に4パターンに分けて運動すると体への効果が違ってきます。
①超スロー運動
とてもゆっくりなペースで肩を回してみる。
(とにかく非常にゆっくりです。一周に10秒以上使いましょう。何周も行います。)
さらにできるだけきれいな円を描きます。
(自分の動かせる範囲で可動域をフルで使います。痛みが無い範囲でOK)

そうすることで(今回でいえば肩関節)その部位における関節の協調性や制御性、ROM(関節可動域)の不足ヶ所が明らかになります。
実際にはゆっくりした動きを行う事で、脳が動きの探求を行い、集中力や実行力などの力が発揮されます。主に脳の前頭葉が刺激されることになります。
動作の習得にはまずゆっくり丁寧に行う事で、脳と身体の神経回路を構築することが必要不可欠になります。

②標準スピード
いわゆる見本動作や一般的な動きを行う時に使われるスピードです。
肩を4~5秒程度で回す運動です。
実際に動かした際にそこまで早いとは思わない程度のレベルです。
人によっては「少し遅め」の運動に感じると思います。

③協調速度
自分が一番好むスピードです。
肩を1~2秒程度で回す感じですが、個人差が大きく出てきます。
頭で考えて行うというよりも、「体が覚えている心地よいスピード」そんな表現になると思います。ほとんどの方が、それぞれに覚えた早さなのでストレスが無い状態で運動することになります。

④スポーツ速度
とにかく出来るだけ早く行う運動です。人によっては動きがめちゃくちゃになってしまうようなレベルの動きです。
正確性や協調性を犠牲にしてしまいがちですが、運動レベルは高く多くのエネルギーや集中力を必要とします。

普段の運動をおこなう時にこの4つのスピードを切り替えて実施してみて下さい。
スピードを変える事は動作のレベルを変化させることであり、脳への刺激を増やすことになります。
1から4まで順番にやっても良いですが、必ずこの順番でなければいけないわけではありません。毎回同じ順番だと脳への刺激が低下します。

実は脳は予測することで消費エネルギーを抑える事を得意としています。
次はこれが来るかもしれないと思った瞬間に準備が出来ます。
そこで決まったパターンは作らずに、スピードをランダムに変更してみて下さい。
動きの協調性や正確性を維持したまま、スピードを変えていく事はかなり難しい運動になります。

運動のバリエーションが少ない場合でも、早さを変化させてあげるだけで、体への反応は大きく変わっていきます。
早ければ良いというわけではありませんが、難易度を変えるという点ではスピード変化はすぐに出来る技術向上のスキルになります。

いつもの自分の運動に(普段見ている動画を倍速でやってみる等)早さの変化を取り入れてみて下さい。
ゆっくり→早く→普通→超早く・・・
みたいな感じで緩急をつけてみて下さい。

すると普段の動きが楽に感じる場合が出てきます。
丁寧に動かす事や素早く動かすことで、脳と身体の神経回路の機能が強化されます。
脳の機能を意識した運動を取り入れる事が今後ますます重要になってきます。

本日も最後までお読み頂きありがとうございました。

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