感覚入力において最も重要な器官は「目」の動き

2024.09.07 カテゴリー:

みなさんこんにちはいつもみずの整骨院のホームページを見て頂きありがとうございます。

今回は人間の感覚入力において大切な目の動きを紹介させて頂きます。
ご興味のある方は読み進めて下さい。

外部の状況を正確に認識する目の働き

感覚入力の話を前回させて頂いた際に目の働きについて少し触れましたが、今回はその状態や動きが大切であるという事を簡単に説明していきます。
人間の目は左右にあり、それぞれ脳神経によって動きがコントロールされています。
多くの事を行っていますが、代表的なものに

色や文字などを識別する  明瞭性
対象物に集中する     注視機能
近く・遠くを見分ける   ピント調節
動いている物を追う    追視機能
立体的に物を認識する   立体視
寄り目を作る       輻輳
周りの景色を認識する   周辺視野

他にもいろいろな機能があります。
どれも外部の情報を認識する為の大切な機能であり、その動きのほとんどが無意識に行われています。
目は多くの情報を脳に届けるために、脳が表層に飛び出てきた器官ともいわれています。脳との結びつきが他の器官より強くある為、目を正確に動かすという事が脳の働きに関係してきます。

目が色々な方向に動いているか確認しましょう

実際に自分の目を動かしてみると、上下・左右・斜め方向に動くと思います。
自分では見られないので他人に見てもらうといいです。
1人で見る時はカメラの動画機能を使って確認してみてください。
正常であれば目は各方向に正確に動きますが、注意深く見てみると動かしずらい方向がある場合もあります。
普段から目を各方向に動かす習慣があれば気にはなりませんが、ほとんどの方は無意識に目を使いやすい方向に動かしています。
特に上部や上部斜めの視界は意識しないと使わない領域です。

顔を動かさずに目だけを各方向に動かす

簡単な運動として顔を動かさずに、目だけを各方向に動かすことをやってみてください。
上下・左右・斜めに目を丁寧に動かします。
この時に自分の指を動かして、それを追う動きをさせてみてください。
目はただ何となく動かすよりも、対象物を追う方が動きの認識力が高まります。
つまり、動かしやすい・動かしずらいが分かりやすいという事です。
動かしやすい方向は普段の生活でもよく使っている動作であり、逆に動かしずらい方向は、あまり使っていない動きであると考えられます。
この動かしずらい方向に意識を向けて、ゆっくり・丁寧に反復します。
個人差はありますが、反復している間に徐々に動かしやすくなってきます。

近くを見る⇔遠くを見る

近くのものを見る時は目はやや寄り目になります。これを輻輳(ふくそう)とよびます。
両目を内転(内側)に寄せる事で、近くのものが見やすくなります。
逆に目を外転(外側)させる事で遠くのものに視点を移すことが出来ます。この機能を開散(かいさん)とよびます。
どちらの動きも厳密に脳神経がコントロールしており、長時間の動作は神経的な疲労と筋肉の緊張が重なってきます。
その緊張を作らせないために、適度に近くを見る動きと遠くを見る動きを繰り返します。
腕に例えるなら、肘の曲げ伸ばしを繰り返して、緊張をほぐすような動作に似ています。
自分の指を顔に近づけて寄り目を作り、そのあとに遠くの対象物に視線を移す動作を繰り返します。
最初のうちはどちらかのピントが合わせずらいですが、近く⇔遠くを何回も繰り返していると徐々にどちらのピントも合わせやすくなってきます。

目を動かす時の注意点
・周りが安全な場所で行う事
・照明や明かりがある場所で行う事
・目を動かすことでめまいや頭痛、気分が悪くなる場合はすぐに中止する
・ゆっくり始めて、少しづつ動きを早く、大きくしていく事

次回は目の運動の続きをお話させて頂きます。
感覚入力で一番情報量が多いのは目からの入力です。
必然的に目は多くの仕事をしています、その機能も優れたものが多いです。
なので、目を酷使しすぎると脳が疲れ、結果的に体への出力にも影響が出てきます。
疲れを感じる前に適度な休憩や目の運動をするようにしていきましょう。

今回も最後までお読みいただきありがとうございました。

ページトップへ