姿勢に影響する三半規管の働き
みなさんこんにちはいつもみずの整骨院のホームページを見て頂きありがとうございます。
今回は姿勢制御において大変重要になる耳の中の三半規管についてご説明させて頂きます。ご興味のある方はこのまま読み進めてみてください。
普段身体の向きや姿勢を変える時に、耳の中の器官が働いているという事を知っていましたか?
何となく脳や神経が関係しているというイメージはあるかもしれません。
実は私たちの身体がどちらの方向を向いているのか、どの向きに移動しているのかを確認してくれているのは耳の中にある三半規管というものです。
正確には前庭器官(ぜんていきかん)と耳石器(じせきき)というものに分かれます。
実際には頭が特定の方向に回転した場合に働く器官が前庭器官であり
・前半規管
・後半規管
・外側半規管
に分かれます。
それぞれ内部にはリンパ液が満たされており、頭部の回転によって中のリンパ液が動かされます。そのリンパ液によって内部表面の有毛細胞が傾くことで、頭の位置が変化したことを脳に伝えています。
そして、その信号を基に脳は体にバランスを取るように命令を送ります。
似たような組織として耳石器があります。
これは内部に石のようなものが詰まっており、(正確には炭酸カルシウム)この石が傾くことで、重力や直線方向の加速を認識しています。
・卵形嚢(らんけいのう)
・弓形嚢(きゅうけいのう)
に分かれており、それぞれ横の動きや垂直方向の動き(エレベーターでの上下動を感じる動き)前後の動きに反応しています。
頭や身体が動いたという情報を前庭神経が脳に送っています。
実際にはそれを実感するという事はほとんどないと思います。
しかし幼少期から車に酔いやすい、でんぐり返しが苦手、ジェットコースターに乗ると気持ちが悪くなる、などの理由としてこの前庭器官が脆弱であったり、うまく機能していないことが考えられます。
さらに前庭器官は目の動きや小脳との結びつきが強いため、これらの器官と協調した動きをすることで、よりスムーズな動きが可能になります。
スポーツやダンス、陸上、格闘技などで高い成績を出す選手達は目の動きと前庭器官との協調レベルが高い人たちが多いです。
当院では治療後に簡単な運動を通して前庭器官に刺激を与え、体のバランス変化や歩行状態などを確認しています。
さらに目の動きと協調させた運動を行う事で身体の柔軟性や動きのコントロールレベルが上がる場合もあります。
自身の身体のイメージ(ボディーマップ)が鮮明になってくると、実際に体を動かすという行為がスムーズに行われるようになります。
もちろん個人の健康状態によっては、再現できない難しい動きがありますが、一定の期間運動を続けていく事で徐々に出来るようになってきます。
その先に今まで続いていた痛みや身体の不調が減ってきたり、程度が少なくなってくくることがあります。
今回は姿勢を制御している三半規管について簡単に説明してきました。
ごく一部の機能しか説明できていませんが、ご興味を持たれた方は実際に治療や運動を受けて頂き、その違いを実感してみてください。
本日も最後までお読みいただきありがとうございました。