交通事故をされた場合の対応について

2022.03.31 カテゴリー:

みなさんこんにちは、いつもみずの整骨院のブログを見ていただきありがとうございます。

そろそろ新年度の時期が近づいてきました。
新生活の準備をされている方が多くいらっしゃると思いますが、新たに車に乗る生活が始まる人もいるのではないでしょうか?
楽しみが増える一方で事故に合われる危険も増えてきます。
今回は交通事故をされた場合の対応をわかりやすくお伝えしていきます。

1・事故を起こした場合の対応
1-1 人命救助が最優先
 1-2 保険会社に連絡
 1-3 警察の現場検証

2・通院される時の対応
2-1 まずは病院を受診する
 2-2 転院をする場合
 2-3 整骨院や接骨院で治療を受ける場合

3・自賠責の治療が終わった後
3-1 後遺症診断をされる場合
 3-2 身体障害者手帳を申請する場合
 3-3 健康保険を使っての継続治療

1ー1 人命救助が最優先

自分が運転している車両で相手の車に当たってしまったり、人を跳ねてしまったらまずは人命救助が最優先です。
救急車(119番)を呼び、近くに人がいたら助けを求めましょう。
くれぐれも事故の当事者は現場を離れてはいけません。

相手に意識がない場合は救急救命を開始しましょう。
近くにAEDがある場合はそれを使用しましょう。
普段なかなか使う機会はありませんが、機械が自動でアナウンスしてくれますのでその指示の通りにすれば大丈夫です。(まずは落ち着く事です)
救急車が到着するまで救急救命措置は続けて下さい。

1-2 保険会社に連絡

軽度の接触で意識があれば、お互いの免許証を確認してもらい連絡先を交換します。
次に自身の保険会社に連絡を取ります。
事故の日付、場所、状況、相手の名前や連絡先等、分かる範囲で伝えてください。
現在は各保険会社の専用アプリ等がある場合が多いので事前にインストールしておくと、もしもの時に便利です。

1-3 警察の現場検証

救急車の通報と同時に警察にも連絡が入ります。
警察が到着したら事故の状況を詳しく説明します。
出来れば事故現場はそのままが良いと言われていますが、安全な状況でなければ(道路の真ん中、交通量の多い道路等)車を安全な場所に移動しても良いと思います。
その際に、事故当時の写真をスマホやカメラで撮っておくことで証拠として使える事が多いです。
警察に事情を伝える場合はお互いの主張に食い違いが無いように、事実を話してください。
現在はドライブレコーダーをつけている車が増えてきました。事故前後の状況は動画として残っている場合が多いので意見が分かれるようならそれを状況証拠として提出しても良いと思います。

2-1 まずは病院を受診する

事故に合われた場合はできればすぐに病院にかかられた方が良いです。
近くに病院があればいいですが、出来れば整形外科を受診してください。
受診の際は事前に保険会社に「〇〇整形外科で診てもらいたいです」という連絡を入れてください。すると保険会社の方から病院へ連絡をしてくれるので、受付とのやり取りがスムーズです。

病院で診てもらうメリットは
・レントゲンやCT、MRIなどでケガの程度を確認してくれる
・薬やシップなどを処方してくれる
・他の医院へ紹介してくれる
・後遺症診断をする場合に病院しか診断書が書けない

そのまま病院でリハビリを受けて頂いても良いですが、後方からの追突事故の場合は首や背中~腰といった所へのダメージが大きいので、そこを中心に診てもらえる病院や整骨院へ転院することをお勧めします。

2-2 転院する場合

一度整形外科で見て頂いた後に、後療法を他の医療機関に頼む場合はその旨を主治医の先生と保険会社さんに伝える事が必要です。
ほとんどの先生や保険の担当者は本人の希望を聞いてくれますが、中には他の医療機関を受診することに嫌な顔をされる方もおられます。
実際、当院においても事故の患者さんが病院で転院を希望した際に途端に不機嫌な対応をされたことがありました。
病院にとっては接骨院や整骨院での治療は治療でないかのような理解をされておられる先生が少なからずいらっしゃるのでしょう。
しかし、時代が変わり治療の内容はそれぞれ専門性が出てきています。
骨折を中心に診ている先生もいれば、アライメント(骨の並び)を診ている先生もいます。事故に精通した治療も数多くあります。
整骨院だからしっかり診ることが出来ないとは思いません。
どのような治療でもしっかりとした技術を持ち、真摯に患者さんと向き合ってくれる医療機関であれば、整形外科や病院にこだわる必要はないと思います。
漫然としたリハビリや投薬を繰り返す治療よりも、効果的な治療を限られた期間で受けてもらった方が治りが早い場合もあります。

2-3 整骨院や接骨院で治療を受ける場合

当院においても事故での治療は自賠責保険にて窓口負担無しで治療させて頂いております。
基本的には一度病院でレントゲンやMRIを取っていただき、外傷性の損傷がひどくない方であれば診る事が出来ます。
ひどい骨折や脊髄の損傷がある場合は、そのまま病院で診て頂いてもらった方が良い場合もあります。
そうでない方でも、月に一度は整形外科を受診して経過を診ていただく事を勧めています。
保険会社の方に説明する際に、整形外科にも通っているという事実があるだけで少し安心されるようです。(整骨院だけでの治療では不安なのでしょう)

ケガの程度にもよりますが、おおむね3ヶ月程度は自賠責保険での治療が出来ますので、その間に出来るだけ通院して頂くことをお勧めいたします。

3-1 後遺症診断をされる場合

自賠責の治療はおおむねの期間が決まっています。
任意保険の弁護士特約を付けておられる場合は、当事者と保険会社との間に弁護士が仲介してくれます。
保険会社とのやり取りはやや専門的な知識が必要になってくることがあるので、よほど詳しくない限り対等に話すことは難しいです。
事故でのケガが完治していない状態でこれ以上改善が見込みにくい場合は「症状固定による後遺症診断」という診断をして頂く事で等級が決まります。
この等級によって損害賠償額が異なってくるので、診断をされる場合は担当して下さる医師としっかりコミュニケーションを取られることをお勧めします。
通院中は定期的に病院での検査(レントゲン、MRI、CT)をしてもらう事で事故からの経過を後から追える状態にしておくことが望ましいです。
当然時間などはかかりますがその後の診断まで考えておられる場合は、病院への通院も必要だと思っておいてください。

3-2 身体障害者手帳を申請する場合

今回の事故で身体的に永続する機能障害を負った場合は都道府県が認める認定医の基で身体障害の診断をする必要があります。
1~7級まで存在し数字が小さくなると重度の診断となります。
身体障害者手帳を交付されると行政からの支援や税金での優遇が受けられます。
詳しくは地域の市役所や福祉担当課に連絡してみてください。
以前は一度障害が認定されると等級は永続する制度でしたが、昨今の医療技術の進歩のおかげで、状態の改善がみられる場合が増えてきたこともあり、数年に一度の見直しをする自治体が出てきました。
申請してから3~6か月程度の期間がかかるそうなので、もし手帳を申請しようと思ったら早めに認定医に診てもらって下さい。
(通っている医師が身体障害の認定医ではない場合があるので、十分に確認してください。)

3-3 健康保険を使っての継続治療

自賠責での治療が終わってもまだ重い症状が残っている場合に後遺症診断や身体障害申請まで考える方はごく少数の方です。
事故の程度にもよりますが、適切な治療や投薬を繰り返していけば多くの問題は解決していく事が多いです。(当然例外もあります)
防ぎようのない事故で一方的に被害を被られたことは、本当に悲しいです。
事故によるケガが完治するまでは治療を継続してほしいですが、制度上途中で打ち切られる場合もあります。
そうならないために事故に精通した治療が受けられる医療機関を選び、もし障害が残ってしまうような状態であれば、適切な医療機関でその後の制度を利用できるように情報を集めておく必要があります。
また自賠責の治療が終わった後に、自分の健康保険を使用して治療を継続する場合もあります。原則自己負担はかかってきますが、しっかりと治しておきたい方はその旨を話して協力してくれる医療機関を選んでみて下さい。

今回は交通事故に合われた際の対応とその後の流れを簡単に説明してみました。
当院においても交通事故の治療は対応しております。
背骨の状態と自律神経の状態を中心に診ているので、体の回復が思い通りに進んでいない方、後遺症が残るのか不安に感じている方、平日遅い時間しか通えない方、などはお気軽にご連絡下さい。
病院とも連携を取らせて頂いておりますので、安心して事故の治療に専念して頂けると思います。

本日も最後までお読みいただきありがとうございました。

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