治療日記3 腰痛

2019.08.20 カテゴリー:

今回は腰痛の患者さんです。

<症例  腰部痛>
(治療期間 3か月 1回/週)

患者像
30代男性 技術職
既往歴 ぎっくり腰 尾骨骨折
原因 前かがみの動作をして痛めた

<初診時の訴えは>
・前にかがむときに腰全体に痛みが出る
・起床時に痛くなる
・左脚の違和感

この患者さんは以前より腰痛があり、ぎっくり腰を経験されていました。
しっかり治したいという事だったので、レントゲンを撮っていただきました。

レントゲンを撮ることのメリット

・治療のゴールを決定できる
・どこを治療しないといけないのか
・完治までどれくらいの期間が必要なのか

という事がわかってきます。
憶測での治療を避けるためには、必ずレントゲンの情報が必要になってきます。

治療方針は
・頚部からの治療が必要
・顔の治療(脳神経の治療)
・腰への強い刺激は避ける

こちらの患者さんはレントゲンで確認すると腰だけの問題ではなく、
首にも問題があり、前方へのカーブが少なく直線に近い状態になっていました。

 

 

 

 

 

 

こういう方の治療は腰からではなく、首から行います。
首のバランスが崩れるとその補正作用で下位の骨もバランスを崩すことがあります。

痛みの原因を特定し、必要な所に適切な刺激を与えます。

・初回から3回目までは、腰部の痛みを訴えていましたが(VAS10→7or8)
4回目以降から徐々に腰の訴えは少なくなってきました。

・2か月目に入ると腰の訴えは減り(VAS10→3or4)、今度は首の訴えが増えてきました。
これは、徐々に首の状態が変化してきているからではないかと推測できます。
毎回首の前の筋肉の状態を検査していきますが、治療を始めたときは指が中に入っていかない状態でしたが治療が進んでいくと、この緊張が減っていきます。

・3か月目に入ると腰部の訴えはほとんどなく(VAS10→1or2)
頚部の張りだけになってきました。起床時の腰痛はなく仕事時も問題無い状態でした。
これで再度レントゲン取ってもらい治療を終了する予定でしたが、仕事が忙しくなり2回目のレントゲンを撮ることが出来ずに終わってしまいました。

本来なら2回目を撮ることで、体が変化したことを分かりやすく説明できるのですが・・・そこまでいけませんでした。

「結果にこだわるなら最後まで患者さんに必要なことを説明しないといけない」
という事を痛感した症例でした。

最後までお読みいただきありがとうございました!

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