良い姿勢を維持するために気をつけるべきことは何か?

2024.08.24 カテゴリー:

みなさんこんにちは、いつもみずの整骨院のホームページを見て頂きありがとうございます。

今回は姿勢維持に関して大切な事をお話していきます。
ご興味のある方はどうぞ読み進めてください。
姿勢は正しい情報が入ってこないと作られない

人間の身体は先に情報が無いと形作られません。
具体的には目からの情報や耳の中にある器官を通して、外部の状態を認識するところから始まります。
つまり、感覚入力が先にある事でその情報を基に脳が姿勢を決定していきます。

また、姿勢を維持する時にはほとんどが反射機能を使っているため意識に上らない事がほとんどです。
多くの方が良い姿勢を作って下さいと言われて、それをどれだけ維持することが出来るでしょうか?おそらくそこまで長くは維持できないと思います。

両目が正常に機能しているか?

人間は外部の情報のほとんどを目から取り入れています。
解剖学的に目は脳が表層に飛び出てきた器官と言われており、脳との結びつきが強いです。
目は両方が上手く働くことで外部の状態を正確に認識することが出来ます。
止まった物を見る事や動いているものを見る事など、様々な動きをするために目は脳神経によってコントロールされています。

近くのものを見る時と遠くのものを見る時では、目は違う動きをします。
右から左に視線を移す時も右目と左目は違う動きになります。
正確に両目が動く事で周りの状況を正しく認識することが出来るのです。
この能力は使い方によっては良くもなり、悪くもなります。

姿勢を決定する時に目からの情報があやふやであったり、十分な情報が得られないと脳はうまく命令を出すことが出来ません。
人間の身体は正しい情報が入ってくると、自然と正しい動きになります。
入力基がいい加減だと、出力もいい加減になってしまいます。

目と同じくらいに耳の状態が大切

人間は耳を通して外部の状態を音で認識しています。
また、耳の中には音だけでなく身体の(頭の)向きを認識するための器官である前庭器官や耳石器といったものが存在します。
これらがわずかな身体の動きや頭の向きを認識することで、運動器(筋肉や靭帯など)をうまく働かせています。

つまり耳の中に身体の向きを教えてくれるコンパスのようなものが存在することで、前向きや上向き、後ろ向きなどが認識できるのです。
耳が左右に存在しているおかげで、色々な方向に体を動かしたとしても頭の向きや自分の身体の位置が特定できるのです。

目と耳は共同で働いている

普段歩いているときに見ている景色や風景は縦や横にブレたりすることはありません。これは目の動きと耳の中にある前庭器官が共同で動くことで映っている像を正確に脳に届けているからです。このことを前庭動眼反射と言います。
この反射が正しく行われることで、体の後ろ側についている筋肉群(抗重力筋)がうまく働くことが出来ます。
つまり目と耳が共同して今の状態を脳に伝える事が出来ると、脳から正しい命令が送られ身体を支える筋肉たちが上手く姿勢をコントロールしてくれます。

姿勢に気をつけるにはまず目と耳の状態をチェックする
姿勢保持のためには目の動きと前庭器官の働きが不可欠です。
まずは簡単に自分の目と耳の状態を確認してみてください。

・目を色々な方向に動かすことが出来るか
・寄り目が作れるか
・近くと遠くを見比べた際にピントが合うまでの時間に差はないか
・立ったまま右回り・左回りが2周ずつ出来るか(気分が悪くならないか)
・目をつむって50回足踏みした時に、同じ場所に位置しているか
・歩行時に首を上下・左右に振ったときに真っ直ぐ歩けるか

ごく一部の機能を確認できる項目ですが、どれも体調が悪い時や気分がすぐれない時は控えてください。周りに危険なものが無い状況で試してみてください。

次回以降も姿勢に関係した内容をご紹介していきます。
ご自身やご家族・ご友人で姿勢が気になる方がおられましたら、遠慮なくご連絡下さい。治療や運動の相談に乗らせていただきます。

本日も最後までお読みいただきありがとうございました。

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