姿勢を改善したい場合は感覚入力の精度にこだわってみる

2024.08.31 カテゴリー:

みなさんこんにちはいつもみずの整骨院のホームページを見て頂きありがとうございます。

前回お伝えしました姿勢を維持させるお話の続きになります。
姿勢を改善したいと思っている方は読み進めて下さい。

感覚入力の精度がそのままま姿勢に反映される

前回のブログで人間の行動は入力が先に無いと出力は生まれないという趣旨のお話をさせて頂きました。
今回はさらにその入力基が正しくないと、良い姿勢につながらないお話をしていきます。

私たちの身体は脳がコントロールしています。
脳はまず外部から入ってきた情報を解釈します、具体的には目や耳からの情報や身体の各関節や靭帯、筋肉といった運動器からの情報です。
そして体中の情報をいったん脳内で統合し、必要な動きや姿勢を体中の組織や器官に命令を下します。

一部は反射的に大脳を介さない動きもありますが、意識できる部分は脳からの命令で成り立っています。
さらに脳は外部からの情報が良いのか悪いのかの区別をつける事が出来ません。
入ってきた情報を統合するうちに、良い・悪いが一緒の出力基になってしまいます。

具体的には、両目でみている文字が実は右目だけでみている場合があったとしたら、脳は右目からの入力を基に出力を作成します。
音を聞いている場合も左耳の奥に炎症があり、左耳でうまく聞き取れていない場合も右耳だけの情報を頼りにします。
右足を捻挫してうまく足がつけない状態で歩いていた場合も、左を軸にした偏った重心バランスでの入力が脳に入ってきます。

上記のような偏り(バイアス)がある情報を脳は良い・悪いで区別していません。
最も頻繁に入力した情報や受け入れたことで脳は行動の出力を作成してしまいます。
そしてその行動を何度も繰り返し行う事で、その行動そのものが得意になってしまいます。おそらくこれがその個体特有の行動やいわゆる癖のようなものになっていくと考えられています。

つまり、体に入ってくる情報を限りなく正確なものに近づけてあげ、その頻度を増やしてあげると脳はその情報を基に行動を作り始めてくれます。
普段から何気なく行っている自分の行動そのものが、自分自身の動きを作ってしまっていると考えてみてください。
・座るといつも脚を組んでしまう
・携帯を見る時はいつも右手で持ち、下を向いてしまう
・デスクではいつも右斜めのモニター画面を見て作業している
・食べる時は右の歯で噛むことが多い など

まだまだあげればきりがないですが、普段の生活で偏っているな?と思う習慣があるなら、まずはその習慣を止めてみてください。
長年続けてきた習慣や癖はすぐにはやめられないと思いますが、それを止めたことで何か体に良い事が起こったのならそれが原因で身体に不都合なことが起こっていたと考えてもいいでしょう。

そして大切なのはそのあとに正しい動きや運動を行う事で、脳内に新しい運動回路を作ってあげる事です。
脳は毎日変化しています、自分ではわからないぐらい少しづつ。
その特徴をうまく利用して、正しい動きを再学習させてあげるのです。
正しい入力が増えるとそれを基に行動が出力されます。

次回以降で具体的な学習動作を取り上げていきたいと思います。
姿勢に興味があったり、姿勢由来の不具合を感じている方は気軽にご相談ください。
治療や運動の処方をさせて頂きます。

今回も最後までお読みいただきありがとうございました。

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