自分の身体を上手くコントロールするために必要な事は?

2025.12.27 カテゴリー:

みなさんこんにちは、いつもみずの整骨院のホームページを見て頂きありがとうございます。

普段患者さんに運動をしてもらう際、動きの再現が上手な方と、そうでない方に分かれているように感じます。
運動神経が良い・悪いだけの問題なのか、実は違う何かが影響しているのか?
今回はうまく体を動かすためには何が必要なのかを説明していきます。

いつも何気なく体を動かすことをしていますが、思い通りに動かす為にはまず周りの状況を正しく認識することが必要です。
動き自体は脳内でプログラムされます、そのプログラムを作成するにあたっては素となる材料がないと作られません。
その材料となるのが、脳内に入ってくる感覚情報になります。

人間の感覚情報と言えば
・目からの視覚情報
・耳からの聴覚情報
・前庭器官からの位置情報
・鼻からの匂い情報
・皮膚からの圧力・温度・触覚
・筋肉や関節からの動作情報
・内臓からの感覚情報 など

細かく分類するとまだありますが、主な感覚器はこれぐらいになります。
この中で特に多くの情報量を供給してくれるものが、目からの情報になります。
人間の脳内では目からの情報を処理するエリアが大きく設定されています。
結果として運動のプログラムを作る際の情報源として、視覚からの入力が強く反映されるのです。

目の動きで求められる事は

・両目を使って対象物を正確に認識できる
・動いているものを目で追うことができる
・遠近を瞬時にピント調節することができる
・首を動かした際に見ている像がぼやけない
・中心で見ている時でも周りの視野が確保されている
・奥行きを認識できる  など

他にも目は多くの事を担っていますが、分かりやすいものはこれぐらいです。
様々な器官から脳へ情報が送られますが、その中でも目からの量がダントツです。
その情報を元に運動プログラムを作成しますが、その際に入ってくる情報が曖昧だと(鮮明な感覚入力がないと)精度の高いプログラムが作られません。
結果として出力も(行動・動作)あいまいなものになってしまいます。
つまり、先に入ってくる情報(顔や身体、内臓など)がいい加減だと、運動自体もいい加減になってしまうという事です。

自身の身体を上手くコントロールするためには、まずは感覚器から正確な情報が入ってくる必要があります。
例えば、いいお手本を見たり、聞いたり、感じたりすることや、
一流の指導者やプロの(音楽、スポーツ、芸術、勉強など)方たちの指導を受ける事は、最も精度の高いプログラムの素になる可能性があります。

脳は入ってくる情報に関して好き・嫌いを区別しません。
良くない情報や重要でないこともそのまま吸収してしまいます。
とくに幼少期は環境によって良くも・悪くもなりやすい時期であり、入力から出力までが大人に比べて早いように感じます。
幼児期に身に付けた事は脳の深い所まで記憶され、繰り返し体で覚えた事は忘れません。

動きを定着させるにはある程度の反復練習が必要ですが、そこでも脳や脊髄といった神経系の働きが必要であり、動きの修正やエラーを改善させたりしていく事で、より精度の高い動きが身に付いていきます。
身体を上手く動かせる人は運動神経が良いという表現をされますが、正確な情報入力があり、それを元に何回も繰り返し反復練習する習慣が身に付いているから、といった方が正確かもしれません。

昔から運動音痴や不器用と言われている方はこの入力から出力ループの間のどこかに問題やトラブルがあるのではないかと思います。
今一度ご自分の目の動きや顔周りの動きがどうなっているのか、鏡を見たり、家族や友人に教えてもらってみて下さい。(右の顔の動きが悪いなど)
当院では細かく確認し、必要な動作の指導まで行っています。
ご興味のある方はご連絡下さい。

本日も最後までお読みいただきありがとうございました。

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